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●Gallary

☆My europa  restore diary
昔々、スーパーカーブームの時代、小学校の遠足で緑色のeuropa(LHDのspecial)が走っているのを見た時”いつかは運転したい”と思いました。しかし、自動車の免許を取得しマイカーを購入する時には既に国産車しか候補に無くセリカLB、KP61スターレット、TA63カリーナと乗り継いでいったある日、親友から”俺europa買っちゃったよ”と・・・助手席に乗せてもらい一走り。。。”欲しい〜”と言う感情が湧いてしまい(助手席でも今まで味わった事のない感動でした)europaを購入してしまいました・・・。

それから約15年以上、ボディーに数箇所の塗装割れやマフラーからの煙(オイル消費が大)が気になって「修理」を決意しました。整備士の免許を持っている私は”自分で出来る所は自分で”と日曜日(ほとんど午後から)と連休を利用しコツコツと3年半をかけ仕上げ何とか公道再デビューをする事が出来ました。
作業に集中していた為、写真を撮る事が少なく「作業日記」と言うには余りにも簡単な内容ですが今回、記憶に残った内容を紹介させて頂きます。
興味のある方は・・・。


May europa
・1973年 シャーシNo. 73112259P (73年11月英国仕様)     ・ ALT UNIT No. TYPE74
・TRANS MISSION No. 3578                   ・ENGINE No. R31318
・Paint Codes  L 19(Sable)                    ・Gear Box type 365( 5 speed)


Restore

・ボディー剥離作業
−ドア取りはずし−
やはり純正のヒンジは外れません、ナットを緩めるのも容易ではありません、思い切ってボディ上部に穴を開け叩いてみるが全く反応なし・・・
最終的にはシャフトを切り刻んでの取り外し、この方法しかないのかな〜??

−塗装はがし−
ダブルアクションに#80のペーパーで塗装を削っていきます、すると黒の下から吹きつけパテ→また黒が→パテが→緑も表れました(元色であるはずのL19ぽいのは現れず・・・恐らく緑に塗るとき色を剥いだのかと)、2層目の黒から下はラッカー系らしくダブルアクションの削り熱でか塗装がペーパーに絡まって削れにくくなりました。

作業があまりにも進まなくなって来たので、思い切ってスクレッパーでこじると”ペリペリ”と最初のパテの辺りまで剥げていきます・・・「これのが早いぞ〜」と気づき方向転換した時には既に作業開始から3ヶ月(日曜の午後からの作業なんで3ヶ月といっても6日間位ですが)まだボンネット位しか剥げてません・・・何年かかるん?と心配に 。

とは言いつつスクレッパー&ダブルアクションの方法(※時にはバーナーを使ったりして)になってからは作業は進み、今まで気づいていなかったボディーラインが現れてきます・・・”europaって本当はこんな形なんだ”って新しい発見が・・・急に楽しくなってきました。
  

・エンジンばらし作業
−エンジン取り外し−
ここは悩む所です・・・ボディーを上げてミッションと一緒に下から降ろすか?ミッションを下から降ろした後にエンジンを上から釣って降ろすか?前に友人のを行った際はミッションと一緒に下から降ろし、結構”ふらふら”して引き抜く時に大変だった記憶があったので今回は別々降ろしで行く事に・・・リフトが無い場所で、エンジンクレーンがあればこちらの作業はこちらの方が楽かも・・・

−エンジン分解−
降ろして改め気がつきます、OILで”ベトベト”です、急にやる気がうせます・・・と言っていては目的が達成出来ないので、真っ黒になりながらもばらして行きます、ヘッドの刻印は?「N」、ブロックは?「701M」「LB」、”LBか〜”予想通りですがチョット残念!と言う事でピストンは82.55mm(※既に+20が付いていたので83.0mm)から84.0mmのチョットBore UPで銘柄を”AE”か”オメガ”か”JE”か検討した結果”JE”をチョイス・・・どうでしょうかね〜。
ついでにカムはと言うと「2本リングのD Type」から更にHiカムのL2に変更で〜す。

−ウォーターポンプ交換−
LOTUS Twin-Camのウォーターポンプ交換は”エンジン分解しちゃうの?”と言う所までバラサナイと交換出来ないのでこの機会に交換しちゃいます。プレスを使って外して行きますが、中々取れてきませんと言うか”ピクリ”ともしません、フロントカバーがアルミなので躊躇しての作業でしたが、壊れたらしかたないと言う気持ちに切り替え更に圧力をかけて見ると”グググッ”と外れてきました。時には思い切りが(いや〜常にか〜)必要ですね。今回はToothed Belt Drive Typeに変更です。
・フレーム交換作業
−ボディー、フレーム分離−
リフトが無いので人力での作業です、各フェンダーを持つ方、全体の確認をしてもらう方の5人で作業しました、前にも人力で行っていて、その時はドアやガラスがついていたので相当重かったのですが、今回はドンガラ・・・軽いはず。。。が結構重かったです・・・。歳ですかね、前は30代前半でしたから・・・。(笑)

−フレーム部品取り外し−
足回り、水パイプ、ステアリングラック、プレーキパイプ等を外して行きます、水パイプは知恵の輪です、取付時も悩みそう・・・、後はブレーキパイプを外して行きますが、フレーム内を通っている所は、知恵の輪どころか現状維持ではとても外せません、あきらめて引き直しを決意、ブレーキパイプも製作ですかね。。。
・フロントノーズ製作
−ノーズ型取り−
ボディを剥いでいると何点か気になる箇所が・・・特にフロントノーズは醜い顔です、パテで無理やりごまかしていたせいか、剥いだら引きつった顔になってます、ここだけはこのままと言う訳には行きません。

知人のeuropaから型を取り製作する事を決意。100円ショップを2軒廻り紙粘土を購入、型を取る箇所を傷が付かない様に念いりに処理した後、紙粘土を貼って行きます、大分重くなりそうな感じになって来たので一旦間に布を挟み・・・更に紙粘土を載せて行きます。

そして一週間後取りはずしにかかります、傷防止目的で付けた養生テープを左右で引っ張ると”ボロ”。。。予想していたより簡単に崩れずに取れました。
この型にファイバーを貼って乾いた所で型を外し・・・ですが、事前に紙粘土型側にワックスを塗っていたのにもかかわらず全く外れません、この程度の大きさ、形でも抜けないんですね〜、でもプロがやれば外れるのかな〜。。。多分外し方まで考えて一連の作業すると出来るのかな???。

今回は当然、型を壊すしかないので、壊して外しま〜す。。。

◎上側が今回作成したノーズ、全体的にラインがすっきり・・・


 続き 組み付け作業

 
                   

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